屋外広告物の点検基準について

屋外広告物の点検基準3つについて解説します。

 

平成28年4月に屋外広告業界団体は国土交通省の指導の下に

 

屋外広告物点検基準(案)というものをまとめました。

 

そこには、点検の仕方を下記3つに分け整理されています。

 

 

 

目視点検

 

目視点検は読んで字のごとく目視による点検です。

 

仮にビル5階部分に設置されている突出看板も地上から望遠鏡などを使って

 

 

 

目視による点検を行います。

 

目視点検は概ね設置後3年以内の屋外広告物点検で行う事となっています。

 

 

 

標準点検

 

屋外広告物点検基準(案)の一番のポイントは、

 

この標準点検を設定した事ではないでしょうか。

 

スタンダードな標準点検を設けることで、点検基準が明確になりました。

 

標準点検の点検方法は約60p以内に近づき、目視、触診、打音などで

 

点検を行います。

 

打音ハンマーなどでボルト・ナットをたたき、経年劣化によりゆるみを

 

確認したりします。

 

音を聞くだけではなく叩いた時の感触も感じ取りながら点検します。

 

因みにコンクリートが劣化して剥離(はくり)しかけていれば

 

ハンマーの音は低くなり、異常がなければ高い音が出ます。

 

打音点検は目視点検では分からない躯体との接合点検まで行えます。

 

 

詳細点検

 

詳細点検は、測定器具を用い広告物等を構成する部材について

 

詳細な計測や検査を行う点検方法です。

 

測定器具とは、看板内部の中をちょっとした隙間から点検できる内視鏡カメラスコープや

 

鋼材の肉厚などを測定する超音波厚さ計、

 

溶接個所のクラックや塗装の劣化状況が分かるマイクロスコープ、

 

亜鉛メッキの塗膜を測定する塗膜厚測定器などもあります。



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